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当院における乳がん診療の特徴

 

 

帝京大学医学部外科学講座 乳腺グループが行っている乳がん診療をご紹介します。

乳がん診療はチーム医療が主体です。当院のチームは日本でも有数のスタッフが揃っています。まず診断を確実にしなくてはいけないので放射線技師・診断医が関わってきます。がんを確実に診断するためには病理医(顕微鏡で診断を付ける医師)が必要です。がんの診断がついたら、がん看護専門看護師がこれからの流れ全般の説明をします。

また、乳腺外科医が中心となって治療方針を決めます。手術の場合には乳腺外科医と、乳房再建術など必要に応じて形成外科医が参加します。術後には放射線をかけることがありますが、その際には放射線治療医が責任を持ちます。術後のホルモン療法、化学療法、分子標的治療などは乳腺外科医が主体となって行いますが、がん専門薬剤師もチェックし、サポートしています。

再発時などさらに集中して化学療法が必要な場合には腫瘍内科医が責任を持って治療します。疼痛などの症状がある時以外にも早期から緩和医療チームが関与して治療を行います。

当院ではこれらの優秀な専門職種がそろっており、患者さんを中心に随時関与しています。

帝京大学病院はチームで乳がん診療に取り組んでいます

 

診療実績

 

2019年 手術件数

乳がん手術

(内、同時再建手術)

201件

(16件)

合計
206件
良性腫瘍手術 4件
その他(腋窩リンパ節生検) 1件
 
 

手術症例 病期(ステージ)別の割合

 

0期 21%
Ⅰ 期 36%
Ⅱ期 40%
Ⅲ期 3%

 

 

 

乳がんの病期(ステージ)

乳がんの病期(ステージ)はしこりの大きさや乳房内での広がり具合、リンパ節への転移状況、他の臓器への転移の有無により、以下のように分類されます。

病期(ステージ) しこりの大きさや転移の状況
0期 非浸潤がん(乳管や小葉の中にとどまった状態)
Ⅰ期 しこりの大きさが2cm以下、リンパ節転移なし
Ⅱ期 しこりの大きさが2~5cm以下、リンパ節転移なし
Ⅲ期 しこりの大きさが5cm以上、リンパ節転移あり
Ⅳ期 骨、肺、肝臓、脳など他の臓器への転移あり

 

乳がん手術  術式の割合

 
乳房部分切除 67%
乳房切除 33%

 

 

腋窩手術  術式の割合

 
SLNB 89%
SLNB ⇒ Ax 5%
Ax 6%

SLNB:センチネル(見張り)リンパ節生検

Ax:腋窩リンパ節郭清

 

 
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