乳腺疾患
主な乳腺疾患
乳がん
日本ではがんによる死亡が最も多く、女性のがんの中では乳がんは死亡実数では5位ですが、がんになる人の数では1位になっています。すなわち、乳がんは早期に発見して適切な治療すれば治る病気なのです。
乳腺症
女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスが崩れるために発生するとされています。乳汁分泌、乳腺腫瘤、乳房痛などが特徴です。のう胞症といって水がたまった袋ができるのが一番多い病態です。外来では最も多い疾患ですが、最近では病気ととらえず、正常からの逸脱ととらえられています。がんとの鑑別がつけばそのまま様子を見ていて構いません。
線維腺腫
主に20-30歳代の若い女性にできる乳腺の良性腫瘍です。がんほど硬くなく、表面平滑でよく動くのが特徴です。線維腺腫と診断がつけば放置しておいて構いませんが、大きくなるようであれば摘出することもあります。生理がなくなれば進行も収まる人が大部分です。
乳がん以外の乳腺疾患
- 乳腺症
- 線維腺腫
- 葉状腫瘍
- 乳管内乳頭腫
- 乳管拡張症
- 急性化膿性乳腺炎
- 急性鬱帯性乳腺炎
- 粉瘤
- 女性化乳房症 など